農業の女神 Ceres 2004 2 19

 農業と人口は、むずかしいテーマです。
人口が大きくなればなるほど、農業の工業化を考えていく必要があります。
食糧確保のためには、農作物を大量生産していく必要があります。
 しかし、これでは、農作物が、自然のものから離れていきます。
もともと、農作物は、天然のものでしょう。
 たとえば、今、簡単に手に入る野菜を食べて、どう思うでしょうか。
たいていの人は、何も感じません。
私は、野菜の力がなくなったと思っています。
私が育った地域は、自然が豊かな地域で、
野菜は、それぞれの家庭が、自分の食べる分を、自分で作っていました。
自分で食べるものを、自分で育てていたので、よい野菜ができました。
 しかし、これでは、大量生産はできません。
このような生産方法では、食糧危機を招くでしょう。
都市部に住む人は、大量生産された野菜を食べるしかないでしょう。
これは、都市に住むデメリットでしょう。
 そこで、提案したいのは、こういう方法です。
健康な人は、大量生産された野菜を食べて、
病気になった人は、天然の野菜を食べる。
 病気になると、何を食べても、おいしいと感じません。
そこで、病人には、天然の野菜を食べてもらうわけです。
野菜には、治癒力があるのです。
しかし、大量生産された野菜には、その力はなく、
天然に近いほど、その力は強くなるのです。
病気を治す野菜というものが研究されていませんが、
誰でも知っているような野菜でも、その力はあるのです。
 ここで、問題は、
天然に近い野菜を作れば作るほど、採算が取れなくなるのです。
大量生産できませんから、価格を高くしないと、採算が取れません。
しかし、価格を高くすれば、売れません。
 ここで、資本力が必要だと考えています。
資本力が大きければ、ある部門が赤字でも、
ほかの部門が黒字ならば、問題ありません。
 今の農家は、どこも、資本力が小さいので、
天然に近い野菜を作ることも、むずかしいし、
大量生産して、低価格でも、利益を出すということもできないでしょう。
要するに、経済的には、「生かさず、殺さず」という状態になっているのです。


































Stock market conditions へ戻る